手編みによる本パナマ帽体は、『カルルドヴィカ パルマタ』の葉を裂いた繊維、即ち『トキーリャ ストロー』を原料としてエクアドルで生産されています。
それはエクアドル沿岸に比較的近いところに多く栽培されている高地特有の熱帯雨林の棕櫚(しゅろ)の1種です。

帽体製造工程の殆どは手作業で、棕櫚(しゅろ)の植え付けから始まり、30ー40日周期で収穫し、葉をストロー状に裂き洗浄、加熱、乾燥及選別後そのストローを硫黄漬けします。その後再度洗浄、乾燥をし帽体を編みます。

本パナマ帽体は天産物の為、肌に馴染みやすく、軽くて自在性がありしかも強い。

帽体を編み始めたのは1630年頃とされています。
パナマ帽体に型を入れ形を整えたものをパナマ帽子といいます。
パナマ帽子の語源はパナマ運河建造中に技術者や労働者達が酷暑から身を守るために広く着用されたエクアドル製の帽子のことです。
それ以来流行品となり一般大衆の中で贈答品などにしばしば利用されており、1940年以来パナマ帽子はエクアドル最大の輸出品となりました。
当社は、パナマ帽体を輸入し帽子メーカーに販売しております。

帽体・帽子のできるまで

本パナマストロー用の棕櫚の原草

収穫された細長い本パナマストロー用の葉

本パナマストローにする為に葉を裂く

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裂いた葉を煮沸する

パナマストローを乾燥し、太さを分類する

本パナマ帽体を手で編む

【上】極細本パナマストロー
【下】手編みの天からの編みだし部分

1/2仕掛品

完成近い仕掛品

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編みあがり

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仕上がり帽体
【当社はこの状態のものを輸入しております】

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左の帽体を、パナマ帽子専門の加工業者がス
タイル毎にサイズ別の金型に入れ、プレスし
て上の写真のような帽子の製品に仕上げます